長患いの憂鬱

乳がん歴22年・再発転移患者の低空飛行なブログです。

標準治療が終わった、らしい。

昨日のCTと診察の結果

肺の多発転移は着実に増大

一時は見えなくなっていた肝転移も復活

 

ということで

 

1年2ヶ月にわたり

休んだり減量したりしながら16回投与したエンハーツも終了することになった

 

つまり

標準治療が終わった

 

あっけないもんだ

 

突然終了を言い渡されたわけではなく

3月のCT画像でも肺の多発転移が増えていて

腫瘍マーカーの数値はCA15-3

増加率が緩かったCEAも増えていて

3月の時点で

主治医から今後の治療方針と遺伝子エキスパートパネルを受ける時期であること

つまりそれは標準治療は終了(見込み)であるという説明があった

 

そしてやっぱり2ヶ月後に標準治療は終わってしまった

ちなみに

3月に申し込んだエキスパートパネルの結果も出て

該当する治療はなかった

 

これからできることは

標準治療ではないけれどある程度効果の見込める化学療法を続けること

そして

治験に入れるかどうか検討するために病院を探すこと

 

ふう

 

昔の私は

標準治療が終わる頃にはもっと体調が悪くて

入退院を繰り返しているような状態になっているんだろうと想像していた

 

けど実際は

抗がん剤投与直後は副作用でぶっ倒れてるけど

副作用が抜けてしまうと

外見的にはピンピンしてて

ライブに行ったり習い事したり

なんとか日常生活を送っていて

私の病気のことを知らない人に乳がんでステージIVで標準治療が終わりの段階

って言っても信じてもらえないほど元気だ

 

だからなのか実感がない

 

これから色々起こってくるんだな

覚悟がいる

 

3月に標準治療終了見込みの話が出たとき

夫が見たこともないほど苦しく悲しそうな顔をした

それからずっと疲れた顔をしている

 

夫は結婚してからほとんどが私の乳がんの看病とサポートの生活で

これまでもずっと私のケアをしてきた上に

これから今まで見たこともやったこともない看護や介護の諸々を頼まざるを得ない

 

それでも治る病気ならまだいいけど

治らない

死別の悲しみまで背負わせてしまう

 

病気が進行して痛い思いや苦しい思いをする恐怖感よりも何よりも

それが一番辛い

 

ずっと辛いままだ